杞憂(きゆう)・・・無用な心配をすることや、とりこし苦労のこと。ありもしないことを心配しすぎてしまうことを意味する。
〜使用例〜
「あれこれと思い悩むのは、杞憂にすぎない。」
いつも色んなことを心配して毎日を過ごしているという人。心配しすぎるあまりに、なかなか前に進む勇気も持てずに過ごしてはいませんか?そんな人生はもったいないですね。
今回はそんな心配性な人には知っておいてもらいたい「杞憂」という言葉の意味と、恐れずに果敢に前に進むための方法を7つ、お伝えしていきます。
「杞憂」の意味!無用な心配を捨て前に進む7つの果敢な方法
杞憂(きゆう)の意味と由来
杞憂の意味
杞憂とは無用な心配をすることや、とりこし苦労のことです。ありもしないことを心配しすぎてしまうことを意味します。
次に、『杞憂』という文字について解説していきます。
【杞】これは地名をさします。古代の中国に存在していた国の名前です。
【憂】憂えることを意味します。憂(うれ)えるとは、心配したり、心を痛めることです。
杞憂の由来
ではここから、この言葉の由来についてご紹介します。
この言葉は紹介したように『杞』という国の人の話。杞の国にいた人が、天地が崩れたらどうしようかと、起こるはずのないことを心配し、夜も寝られず食事もできずに過ごしたという故事に基づいています。
杞の国の人が憂える様子から『杞憂』という言葉が成り立ったのです。
杞憂(きゆう)の正しい使い方
杞憂の意味を理解したところで、実際の文章にどのように使用するのか、例を3つご紹介します。
①「友人から聞いた話で大変なことが起こると思っていたが、杞憂に終わって良かった。」
②「彼女は自分が事故に巻き込まれるのではないかと、いつも杞憂している。」
③「インフルエンザの流行を心配するのは、杞憂にすぎないのか。」
このように心配している様子を表現する文章に使います。
ここで間違えやすい注意点があります。
杞憂は無用な心配をすることです。恐れや懸念する意味では使用しません。
間違い:このまま雪が積もると、屋根が壊れる杞憂がある。
例えばこのような文章だと、無用な心配事項ではありませんね。懸念される事項です。そのためにこの文章は間違いとなります。混同しないよう、注意してください。
無用な心配を捨て、恐れずに前へ進むための7つの方法
杞憂について学んだところで・・・ここからは杞憂で前へ進むことができないという人の為に、恐れずに前へ進むための方法を7つお伝えします。
1.失敗も経験
先のことを杞憂して前へ進むことができないのは、自分が失敗してしまうことが怖いからではないでしょうか。
だれでも失敗するのは怖いです。自分が傷つくかもしれません。何かを失うかもしれません。出来ることならそんなことは避けていきたいですよね。
しかし失敗を恐れていては、何も出来ません。失敗するかどうかはやってみなければわかりません。やって失敗することよりも、やらない後悔の方が大きいはずです。
失敗した時のことを考えて恐れるのではなく、もし失敗してもそれは一つの経験だと考えましょう。その失敗があるからこそ、もっと頑張れたり、もっと良い方向に進むことはたくさんあります。
失敗で得るものもたくさんあるのです。
2.深く考えない
前へ進むことを恐れている人は、きっと物事を深く真剣に考える真面目な人なのでしょう。それは悪いことではありません。
しかし一つのことを深く考えると、きりがありません。様々な場合を想定していると、いくつもの想定をしなければいけません。そうすると最悪の場合も想定してしまい、いつも杞憂してしまうのです。
時には深く考えないことも大切です。頭で考えるよりも、体でやってみないとわからないことはたくさんあります。
「よくわかんないけど、とりあえずやってみるか」
そんな楽天的な考え方も前に進むためには必要です。その先に何があるかは、進まない限りはわからないのです。
3.仲間と心配を共有する
一人で前へ進もうとすると、どうしても余計な心配をしてしまいます。考えなくても良いことまで考えて不安になってしまうのです。進むことをやめて止まってしまいます。そして止まってしまっても誰にも気づいてもらえないので、そこで終わってしまうのです。
仲間がいれば心配を共有できます。違う考え方の仲間から勇気をもらうこともできます。もし進むことをやめて止まってしまったら、きっと背中を押してくれるはずです。
そんな仲間がいれば、色んなことが杞憂に終わるはずです。
4.恐れずに果敢に進んだ一つ上の自分を想像する
前に進むことを恐れている人は、今の自分しか見ていないのかもしれません。
今の自分にそんな事が出来るのか。今の自分にそんな力があるのか。今の自分にそんなことは無理だ。
こう考えていては、自信もなくなってしまいますね。
そこで考え方を少し変えてみましょう。
前に進んだ自分はそんな事も出来るようになるんだ。前に進んだ自分はそんな力までつくのか。前に進んだ自分に無理なことはない。
理想かもしれませんが、進んだ自分は出来ると思い込むのです。出来るはずがないと決めつけているうちは何も出来ません。
自分を信じて、一つ成長して上にいる自分を想像すれば恐れることなんて何もありません。
5.心配ごとを紙に書いてみる
様々な場合を想定して杞憂してしまう人は、常に心がモヤモヤしているかもしれません。
そんな心にあるモヤモヤを一度整理するために、紙に書き出してみましょう。なんとなく心配だったことを明確にして紙にかくことで気持ちの整理ができます。
そうするとたいした事でもない場合が多いのです。
心配事を紙に書き、大きな矢印を横に付け足します。そして自分で思う解決策を書きましょう。自分で解決できない場合は周りに相談してみましょう。
そうすると、何故心配なのか、今自分はどうするべきなのか、色んなことが見えてくるはずです。
6.どうすればいいか計画をたてる
前に進むことを恐れているのは、どのように道を進んだら良いのかわからないのではないでしょうか。そのため急に前に進むことに自信がなくて恐怖を抱いてしまっているのです。
そんな人は計画を立てましょう。
今日すること。明日すること。今月すること。来月すること。
順序立てて前に進む計画を立てるのです。そうすることで自分に出来る範囲のことを少しずつ行いながら前へ進むことができます。
余計な心配なんてすることもなくなります。まず出来ることから始めてみましょう。
7.まずは0.5歩進んでみる
色んなことを杞憂して、前に進む勇気が出ないという時。
10歩も進む必要はありません。まずはほんの少し1歩でも0.5歩でもいいので足を踏み入れてみましょう。
そこで様子をみてみるのも良いでしょう。ただの杞憂だったのか。それとも今は前に進むべきではないのか。0.5歩でも進まないで判断するのは早いです。
0.5歩前へ出ると見える世界も変わります。まずは欲張らずに無理せずに0.5歩だけ進んで、考えてみるようにしましょう。
まとめ
「杞憂」の意味!無用な心配を捨て前に進む7つの果敢な方法
杞憂(きゆう)の意味と由来
杞憂(きゆう)の正しい使い方恐れずに前へ進むための8つの方法
1.失敗も経験
2.深く考えない
3.心配を共有する仲間を見つける
4.果敢に恐れずに進んだ一つ上の自分を想像する
5.心配ごとを紙に書いてみる
6.どうすればいいか計画をたてる
7.まずは0.5歩進んでみる
今回は「杞憂」の意味と、無用な心配をせずに、恐れずに前に進むための7つの方法をお伝えしました。心配することは時には必要です。しかし心配しすぎて前に進めないのではなく、心配しても前に進む勇気を持つことが大切です。
無用な心配はせずに、起こりうる心配だけを心にとめておくのが良いでしょう。
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