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仮面うつ病の人との接し方、気をつけたいポイント

心理学

仮面うつ病とは通常のうつ病とは違い、心的症状よりも身体症状の方が先に表面化するうつ病の一形態で、近年かかる人が増えていると言われます。
この仮面うつ病の患者、もしくはその疑いがある人が身近にいるという場合、周囲の人々はどのように接することを心がけていけばよいのでしょうか。

この記事では「仮面うつ病の人との接し方」についてお伝えします。

知っておくだけで、症状の深刻化を防げたり、症状を少しでも早く回復できる手助けになります。あなたの大切な人のために、接し方を気をつけてみましょう。

 

仮面うつ病の人との接し方、気をつけたいポイント

 

自覚症状がないということを理解する

仮面うつ病で非常に多いパターンとして、本人にうつ病であるという自覚がない、ということが挙げられます。

仮面うつ病は、精神的な異常よりも先に身体的な異常が顕在化し、その中でも多いのが消化器系症状や自律神経の不調、不眠や物忘れなどです。

そのため本人や周囲の人々はうつ病であるということに気付かず、他の病気であると勘違いをしてしまうことが珍しくないのです。

仮面うつ病は症状が悪化するに従い、通常と同じような心的症状も表面化するようになるのですが、その心的症状は通常のうつ病よりも程度が重く、治療もより難しく長期化しやすいということが言われています。

今現在身近に仮面うつ病の患者がいる人もそうでない人も、まず大前提として「仮面うつ病には自覚症状がない」ということを頭に入れておくようにしてください。

注意深く観察する

では、身近に何らかの体調不良を訴えているという人がいる場合、果たしてその人が仮面うつ病なのか、そうではないのかということについては、どのように見分ければよいのでしょうか。

仮面うつ病の疑いがある人を見分ける方法としては、やはりその人のことを常日頃から注意深く観察をするということが必要になります。

そして十分に観察をした上で、いくつかのポイントに当てはまった場合には仮面うつ病の可能性があるということができます。

具体的なポイントとしては、以下が挙げられます。

1.検査をしても異常が発見されなかった
2.日ごとあるいは時間ごとに症状に変化が見られる
3.腹痛や火照り、悪寒などの体の部分の症状と、物忘れや不眠などの頭の症状が同時に見られる

また、特に不眠症状があるという場合は、仮面うつ病の可能性がかなり高いということができます。

 

相手を尊重する

仮面うつ病の患者は、実際にはうつ病を患っているにも関わらず、意識的もしくは無意識的に、そうした現実を「否認」しているという場合が少なくありません。

特に日本の場合には、中高年層を中心としてまだまだうつ病を「心の弱い人間がなるもの」として捉える風潮があります。

それがうつ病を患者自身が自覚やカミングアウトをすることができない風潮を作り上げ、結果として仮面うつ病として重症化をしていってしまうというパターンがあります。

また仮面うつ病にかかりやすい性格としては「真面目」や「受け身がち」といった要素の他に、「見栄っ張り」「プライドが高い」ということが挙げられるということもあります。

見栄っ張りであったりプライドが高かったりする人の場合、自分自身がうつ病であるということを他人に知られたくないという心理が働くほか、自分自身でも「自分はうつ病ではない」と思い込もうとする傾向があります。

このようにうつ病であるということが本人にとって不利もしくは不愉快であるという状況では、その人物をうつ病だと決めつけたり、自分の知識や経験から何らかの治療法を強引に勧めたりするということは、新たなトラブルの引き金となってしまうということが考えられます。

うつ病の治療には、やはり本人の意志や同意が欠かせないものです。

もちろん仮面うつ病は放っておいて自然に治るということはほとんど無く、大抵の場合はより重症化をしてしまいますが、ある程度の部分に関しては自己責任と見なす他無いでしょう。

うつ病の患者の世話を焼こうとするあまり、周囲の人間までが抑うつ状態となってしまうケースは決して珍しくなく、そうした事態になるのはできるだけ避けねばなりません。

本人の意志を尊重し遠くから見守ったり、あるいは、なるべく関わらないように離れていったりするということが「次善の策」として考えられる場合もあるのです。

 

励まさない

これは仮面うつ病以外のうつ病全般に対しても言えることなのですが、うつ病の患者を励ましたり、「早く良くなってね」などと回復を願う言葉をかけたりするのはNGです。

特に仮面うつ病の患者は、無意識的に常日頃から自分の感情を強く抑圧しているケースが少なくないため、「がんばれ」「しっかりして」などの言葉を気安くかけられると、それをきっかけとして激高したり、逆上し抑えこんできた感情を爆発させる場合があります。

またそうした励ましの言葉をかけられることで「自分の気持ちをわかってくれない」と感じ、そのことを悲観し自殺をしてしまうケースもあります。

うつ病患者の自殺は突発的で尚且つ「確実に死ぬ方法」を選択する傾向があるため、一度自殺を決心すると止めようが無くなる危険性があります。

 

本音で語らせる

前述したように、仮面うつ病の患者は自分自身の感情を抑圧していることが多くの患者にみられます。。

こうした場合、患者自身が本音で自分の感情を表現することにより病状が好転することがあります。

ただし、かと言って無理やり本音を引き出そうとしたり、強要をしたりすることは控えましょう。

新たにトラブルを引き起こしたり、患者当人の病状をかえって悪化させたり、あなた自身の人間関係や心身にも良くない事態に発展したりする可能性があります。

できれば本音を聞く側のあなたとしては、あくまでも受け身に回り、患者当人が愚痴などを語った場合にはしっかりと耳を傾けるようにしてください。

そして何よりも医師などの専門家の助言を受けるようにしてください。

 

病院に連れて行く

うつ病患者の治療には、やはり医者に診てもらうというのが一番良いということは言うまでもありませんが、その一方で仮面うつ病患者の場合には、病院、特に精神科や心療内科には行きたがらないというケースもよくあります。

また仮面うつ病患者は、身近な人間関係において不満や問題を抱えているケースが多く、あなたを含めて身近な人物がうつ病の元凶であるという場合もあります。

なので、「病院に連れて行く」というのが最善の手段であるとしても、それを急ぐことの無いようにしてください。

もし可能であるならば、第三者に患者当人とあなたを含めた周囲の人々の仲介役を引き受けてもらい、現状の問題を把握することができるよう促していくのが良いでしょう。

そして一度病院に連れて行くことができれば、今度は医師などの専門家が仲介役を引き受けてくれることでしょう。

 

休ませる

仮面うつ病の患者の性格的な特徴としては「真面目」「規則・秩序を重んじる」「見栄っ張り」「プライドが高い」などが挙げられますが、このような人々に多い傾向としては「働き者である」ということが挙げられます。

このような人々はある種、強迫観念的に「働く」ということを考えているため、心身の不調にも関わらず働くことを休まないことも珍しくありません。

ですので、周囲の人々としては、こうした人物に対し「休む」よう働きかけることが重要になります。

 

まとめ

仮面うつ病の人との接し方、気をつけたいポイント

 

・自覚症状がないということを理解する

・注意深く観察する

・相手を尊重する

・励まさない

・本音で語らせる

・病院に連れて行く

・休ませる

 

これらのポイントを抑え、適切に仮面うつ病の人に接することができるよう、心がけていってみてください。

この記事が患者さんへのサポートの手助けになり、あなたの大切な人が少しでも早く回復されることを願っています。

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