- ニキビが治らない、むしろどんどん悪化している
- 高い化粧品を使っているのに、浸透が悪い・肌がキレイにならない
- 乾燥や目もとのシワ、ほうれい線が年々ひどくなっている
こんなふうに感じる場合、その原因は洗顔にあるかもしれません。
スキンケアの基本は洗顔です。間違ったダメ洗顔をしていては、肌荒れを引き起こすだけでなく、化粧水や美容液の効果も半減してしまいます。
実際に、多くの人が毎日洗顔をしていますが、1日2回洗顔をしていたら、年間730回洗顔していることになります。10年経てば7,300回です。
もし、その回数、間違った洗顔をしているとしたら?
肌へのダメージは計り知れず、人よりも早く老化が進む原因になることだって考えられますよね。
そんな恐ろしい事態になる前に、今すぐ洗顔方法を見直しましょう!
この記事では、美しく健康な肌をずっと維持していくための「正しい洗顔方法」についてをお伝えします。
正しい洗顔方法!肌荒れする「ダメな洗顔」をやめて美肌になろう!
ついやりがち…間違った洗顔例
毎日繰り返す洗顔は、つい惰性に流され自己流になりがちです。
しかし、
- 肌を水で濡らし
- 洗顔料を付け
- 汚れをこすり落とす
という洗顔行為自体に、肌を傷める多大なリスクが潜んでいます。
肌にとっては、水に濡れることも、洗顔料を付けることも、汚れをこすることも大きな負担になるのです。
まずは、そもそも、洗顔とは肌に負担をかける行為であるという意識を持ちましょう。
そんな、肌が傷つきやすい状態である洗顔時に、『これをやっては肌にダメージが残ってしまう』NG行為をご紹介します。
×熱いお湯で洗う
意外に多くの人が犯している間違いがこの「熱いお湯で洗う」という行為です。
「高温のお湯は肌に必要なうるおいを奪ってしまう」という話は、どこかで聞いたことがある人もいるでしょう。
ところが、秋冬の時期は、つい熱めのお湯で洗顔してしまう人が多いようです。
特に夜は、熱めのシャワーで体を流すのと同時に顔も洗うため、わざわざシャワーの温度を下げて顔を洗っている人は少ないでしょう。
しかし、熱いお湯で洗い流すことが、どれだけのうるおいを奪っているか考えたことはあるでしょうか。
一説には、「40度以上のお湯で顔を洗うと、化粧水を100回パッティングしたのと同じうるおいが逃げる」ともいわれています。
高温のお湯で洗うことで、天然のうるおい膜である「皮脂」や、肌の表面に水分をキープしている保湿成分が流れ出て、急激に肌の乾燥は進行してしまうのです。
×肌に合わない洗顔料を使う
化粧水などの肌に付けるものに対しては「肌に合う・合わない」と敏感に判断するのに、洗顔料には無頓着になっていませんか?
例えば、スキンケアはよく吟味して購入しているのに、洗顔料はドラッグストアのワゴンセールで特売品を購入する……といった行動パターンになっている場合は、注意が必要です。
ドラッグストアのセールが悪いわけではありませんが、自分に合うものを主体的に選んでいないことに問題があります。
洗顔料を肌に付けたときの感触にも、敏感になりましょう。
「ピリピリする」「ムズムズする」「この洗顔料に変えてから肌荒れが増えた」などは、その洗顔料が合わないことを伝えているサインです。
果たして今使っている洗顔料はあなたの肌に合っているのか、後ほどご紹介する「あなたに合った洗顔料の選び方」という部分で詳しく確かめてみましょう。
×洗顔料の泡立てを怠ける
つい時間のない朝などは、洗顔料を数秒チャチャッと泡立てただけで、肌に乗せがちですが、それも肌にとっては負担となります。
まず、泡立てていない洗顔料では、肌と手との摩擦が強くなります。
よく知られるように、モコモコに泡立てた泡を作ることで、柔らかいクッションの役割をして、肌への摩擦を防いでくれます。
また、泡立てが不足している洗顔料は、洗顔料を原液のまま肌に付けているような状態になるため、肌への刺激も強くなってしまいます。
水と空気を含ませて泡立てることで、洗顔料が薄まって肌に触れたときに最適な濃度となるのです。
×長時間マッサージする
良かれと思って洗顔料を付けたまま、長時間マッサージしている人も要注意です。
どんなに肌にやさしい洗顔料でも、洗浄剤であることに違いはありません。肌の上に乗せる時間は、最小限にすべきです。
洗顔料を肌に乗せている時間が長ければ長いほど、肌に必要なうるおいが奪われてしまいます。
×ゴシゴシこする
指でゴシゴシとこする行為は、肌の角質層を剥がします。
角質層には「セラミド」という重要な保湿成分が存在しており、肌を外部刺激から守ったり、うるおいを肌内部に閉じ込めたりする役割を担っています。
このことを肌の「バリア機能」と呼びますが、ゴシゴシこすることは、バリア機能を弱めてしまいます。
さらに、洗顔しながら肌を摩擦することは、水分・洗顔料の負担と相まって、肌に大きなダメージを与えてしまいます。
×すすぎ残しがある
洗顔料が肌に残っていると、それが刺激となって肌荒れを起こしやすくなります。特に、朝の忙しい時間などはついすすぎが雑になりがちです。
また、見た目には泡は流れていても、洗顔料の成分が残っている場合があるので気をつけましょう。
フェイスラインや顎、髪の生え際にニキビができやすい場合、洗顔料のすすぎ残しに原因がある場合が多く見られます。
すすぎ残しによって肌に残った洗顔料の上から、いくらニキビの薬や美容液を塗っても、肌は荒れる一方です。
美しい肌を育む正しい洗顔の方法
普段の洗顔で、「間違った洗顔例」に当てはまる部分はあったでしょうか。
間違いに気付けたら、今日から美しい肌を育む正しい洗顔方法に変えていくことができますね。
早速、正しい洗顔方法を学んでいきましょう。
あなたに合った洗顔料の選び方
洗顔料は、何よりも泡立ちの良いタイプを選ぶ必要があります。
しかし、泡立ちは使ってみないと確認ができませんので、サンプル(試供品)がある場合は事前に試してみると良いでしょう。
もし泡立てが苦手だったり、時間がないことが多かったりする人は、「泡で出てくるタイプ」の洗顔料を購入しましょう。泡立ての手間を省くことができます。
まあt、配合成分や洗顔料のタイプは、肌の状態によって適しているものが変わってきます。
ここからは、肌質別にあなたにあった洗顔料の選び方をご紹介します。
ニキビ肌
ニキビの原因である「アクネ菌」を殺菌消毒してくれるタイプの洗顔フォームがおすすめです。
「薬用」または「医薬部外品」と記載のあるものを選びましょう。
さらに「グリチルリチン酸」が配合されているものなら抗炎症作用があり、今できているニキビを抑えながら、新しいニキビができるのも防いでくれます。
オイリー肌
皮脂分泌が過剰なひどいオイリー肌には、「ビタミンC」配合の洗顔料がおすすめです。
ビタミンCには皮脂分泌を抑制してくれる働きがあります。
また、「炭」が配合されている洗顔料なら、炭の強い皮脂吸着力で毛穴の奥の汚れまでかき出して、皮脂汚れのひどい肌でもサッパリと洗い上げてくれます。
乾燥肌
乾燥肌の場合は、「肌に不要な汚れのみ落とし、必要なものは残す」ことが重要になります。
「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」の3大保湿成分が配合されている洗顔料なら、適度にうるおいを残しながら洗い上げることができます。
また、特にひどい乾燥肌の場合は、「ミルクタイプ」の泡立たない洗顔料がおすすめです。
敏感肌
敏感肌におすすめなのは「純石けん」です。純石けんというのは、必要最低限の成分のみで作った石けんのことです。
石けん以外の洗顔フォーム類に比較すると使われている成分が非常に少ないので、化粧品の成分に敏感な人にとっては、最も安心して使うことのできる洗顔料です。
純石けんの見分け方は、全成分をチェックすることです。
全成分に「石けん素地」しか記載されていなかったら、それは純石けんです。
「石けん素地」の他に「水分」や「グリセリン」の表記がある場合も、純石けんと判断してください。グリセリンは石けんを作る過程で発生する成分です。
肌のサインを無視しない
なお、どんな洗顔料であっても、「肌に合わない」と感じたときには、無理せずすぐに使用を中止してください。
特に、ピリピリ感・ムズムズ感・赤み・かゆみは、肌からの重要なサインです。
サインを無視して使い続けると、本格的な肌荒れや肌老化の原因となります。その前に気付いて対処できるようにしましょう。
洗顔に使うお湯の温度は「32度以下」がベスト
「熱いお湯を使ってはいけない」といっても、何度がベストなのか?は迷うところかと思います。
“肌に必要なうるおい”である「皮脂」が溶け出すのは、32度からです。そのため、32度以下のぬるま湯がベストです。
最初に手を洗う
雑菌が手に付いた状態で洗顔すると、肌荒れの原因になるので、洗顔前には必ず手をキレイにしましょう。
また、手にハンドクリームや整髪料などの油分が付いている場合も、しっかりと落とすようにします。
手に油分が付いていると、洗顔料がうまく泡立たない原因になります。
洗顔料で洗う前に素洗いする
まず、ぬるま湯で顔を素洗いします。素洗いというのは、洗顔料を付けない状態で、ぬるま湯だけで洗うことです。
こうすることで、肌に付いたホコリや水で落ちる汚れを予め落とし、洗顔料で洗う時間を短くすることができます。
モコモコの泡を手のひら一杯に作る
次に、洗顔料を泡立てていきます。目安として、片手の手のひら一杯になるくらいの泡が必要です。
利き手が右手の場合は、左手の手のひらをお皿のように丸めて、その上で、右手で泡立てるようにします。うまく泡立てができないという場合には、「左手の形」に気を配ってみてください。
これをお菓子作りの卵の泡立てに例えるならば、左手がボウルで、右手が泡立て器です。ボウルが平らだとうまく泡が立ちませんので、左手を丸めることがコツです。
左手のボウルに洗顔料を取ったら、水を数滴ずつ足しながら、空気を含ませるようにして泡立てていきます。
一気に水を足すと、水っぽい弾力のない泡になってしまいますから、少しずつ、「水を足す→泡立てる→水を足す→泡立てる→…」のステップを繰り返しましょう。
キメ細かい泡が片手一杯にできあがったら完成です。
どうしてもうまく泡立てができない場合は、洗顔ネットを使うのも良いでしょう。
※泡立てネットを使う際の注意点
洗顔料は、水と空気を含ませながら適正な洗浄濃度にしていくものです。
簡単にたっぷりの泡を作れる便利な泡立てネットは、水が少なくても泡立ってしまうのが盲点です。
きちんと水を加えないと、濃度が高いまま肌に触れてしまうので、注意して使いましょう。
皮脂の多い部位から順番に洗う
泡ができあがったら、いよいよ洗顔していきます。このとき、Tゾーン(鼻・額)に最初に泡を置き、その次にそれ以外の部位に置きましょう。
そして、Tゾーンから順番に洗っていきます。
鼻 → 額(おでこ) → 目もと → 頬 → 口もと
絶対にこすらない、やさしくなでるだけ
洗うときには「ゴシゴシ」とこするのは絶対にNGです。泡を肌の上で転がすようにして、やさしくなでるように洗いましょう。
「これだけでは汚れが落ちた気がしない!」と感じるかもしれませんが、泡立てのステップでしっかりとキメ細かい泡を作れていれば、泡が毛穴の奥まで入り込んで、力を入れなくても汚れを吸着してくれます。
汚れが落ちないと感じる場合は、泡立て方を見直しましょう。
洗う時間は30秒
洗顔料を顔に乗せている時間は「30秒」と考えてください。
- 鼻10秒
- おでこ10秒
- 目もと・頬・顎・口もと10秒
の合計30秒で手早く洗いましょう。
「30秒」と聞くと「たったそれだけ!?」という印象がありますが、実際にやってみると意外に長く感じるものです。30秒あれば、充分に洗うことができます。
すすぎの時間は60秒
30秒で手早く洗ったら、その後のすすぎには倍の60秒をかけてください。洗顔料が残らないように、すみずみまで丁寧に洗い流します。
特に、フェイスラインには洗顔料が残りやすく、顎ニキビの原因となるので忘れずに流しましょう。
なお、仕上げに冷水で肌を洗う人がいますが、できれば控えたほうがいいです。
肌を冷やすことで毛穴が一時的に引き締まったように感じますが、その引き締め効果は30分ももちませんし、急激な温度変化は赤ら顔の原因にもなります。
タオルはそっと押さえるだけにする
洗顔後はタオルで素早く水分を拭き取りましょう。そのまま放置すると、乾燥の原因になります。
このとき、タオルでゴシゴシと拭き取るのではなく、「ギューッ、ギューッ」というイメージで、顔の上から押さえるだけにしてください。
ゴワゴワの硬いタオルでは肌を傷つける恐れがありますので、フワフワの柔らかく肌触りの良いタオルを準備しましょう。
こんなときはどうする?肌の悩み別対処法
以上が基本的な洗顔方法ですが、困っている肌悩みがある場合は、次のような対応を試してみましょう。
毛穴の汚れが取れないときは?
毛穴の奥のポツポツとした汚れが取れない場合は、「スクラブ洗顔」を取り入れましょう。
スクラブ剤入りの洗顔なら、毛穴の奥の汚れまでかき出してくれます。
ただし、スクラブ洗顔のし過ぎは肌のダメージとなることがあるので、週に1回程度が適切です。
カサカサ乾燥がひどいときは?
乾燥肌がひどい場合は、朝の洗顔で洗顔料を使うのをやめましょう。ぬるま湯で流すだけで充分です。
また、洗顔に使うお湯の温度も、通常の32度よりさらに低い28~30度程度にするようにしてください。
皮脂の流出をくい止めることができます。
肌のくすみがひどいときは?
肌のくすみがひどい場合には、「AHA」入りの洗顔料を使いましょう。
AHAはピーリング成分の一種で、くすみの原因となっている古い角質を、やさしく落としてくれます。
また、「酵素」入りの洗顔料もおすすめです。酵素も、古い角質を除去してくれるので、肌がワントーン明るくなったような洗い上がりが期待できます。
クレンジングは洗顔にならない?
顔の肌は洋服に覆われている体とは違い、排気ガスやほこり、花粉など、空気中の汚れに一日中さらされています。
そしてこれらの汚れに、汗や皮脂、古い角質、メイク料などが混ざり合います。
この状態を放っておくと雑菌が繁殖したり、皮脂が酸化して過酸化脂質が作られ、肌トラブルと招く刺激物に変化してしまうのです。
「じゃあ、メイクを落とすためのクレンジングでこれらの汚れも落ちないの?」と思うかもしれませんね。
しかし、クレンジングはメイク料などの「油性の汚れ」を落とすためのもので、上記の「水性の汚れ」を落とすことに特化していないため、メイクをした日はクレンジングと洗顔の両方を行わないといけません。
もし二回も顔を洗うのが面倒くさい人は、クレンジングと洗顔が1本で済ませられる洗顔フォームもあるので、そちらを検討してみましょう。
まとめ
正しい洗顔方法!肌荒れする「ダメな洗顔」をやめて美肌になろう!
ついやりがち…間違った洗顔例
- ×熱いお湯で洗う
- ×肌に合わない洗顔料を使う
- ×洗顔料の泡立てを怠ける
- ×長時間マッサージする
- ×ゴシゴシこする
- ×すすぎ残しがある
美しい肌を育む正しい洗顔の方法
- あなたに合った洗顔料の選び方
- 洗顔に使うお湯の温度は「32度以下」がベスト
- 最初に手を洗う
- 洗顔料で洗う前に素洗いする
- モコモコの泡を手のひら一杯に作る
- 皮脂の多い部位から順番に洗う
- 絶対にこすらない、やさしくなでるだけ
- 洗う時間は30秒
- すすぎの時間は60秒
- タオルはそっと押さえるだけにする
こんなときはどうする?肌の悩み別対処法
- 毛穴の汚れが取れないときは?
- カサカサ乾燥がひどいときは?
- 肌のくすみがひどいときは?
- クレンジングは洗顔にならない?
洗顔後のスキンケアには余念がなくても、洗顔を毎日丁寧に行っている人は少ないかもしれません。
しかし、スキンケア以上の顕著に結果が出やすいのが洗顔です。洗顔に力を入れれば入れるほど、肌はダイレクトに答えてくれます。
ぜひ今日から、正しい洗顔方法を始めてみてくださいね!肌の調子がぐんと上向きになるはずです。
コメント コメントが多い記事もあります。読んでみるとモチベーションアップに繋がります。