世の中ではさまざまな動物がペットとして飼育されています。

インターネット上の調査によれば「現在・過去においてペットを飼ったことがある」人は75％で、その内の60％超が犬を飼っており、猫は40％に満たないとの結果が出ています（複数飼いも含まれるため合計値は100を超えます）。

にもかかわらず、ネット上のコミュニティーなどで言及されるのは「犬」よりも「猫」という印象があるのではないでしょうか。

一部ではこうした「猫を語りたがる」人たちのことを蔑む「猫キチ」なるスラングも存在するようです。

では、「猫」のどのようなところがそのような人々を惹きつけるのでしょうか？

というわけで今回は人々を魅惑する「猫の魅力」について紹介します。猫好きな人も猫嫌いな人も、特にどちらでも無いという人も、みんなで一緒に見て行きましょう。

まるで芸術品のような動物！人々を虜にする「ネコ」の魅力

目

猫が好きな人の多くは猫の「目」に魅力を感じることが多いです。

「目」は人間にとって外界から情報を取り入れる最も重要な器官であるため、人間が他人の顔を見る時、まずはその「目」を確認するという習性があります。

その際「大きな目」は「たくさんの情報を受け取ることが出来る」という意味で解釈がなされやすく、そのような目を持った人間に対しては「豊かな感情」や「高い知性」を持っているという風な良い第一印象を持ちやすいのです。

ペットとして他の種の動物と生活を共にする際も人間は同じようにその動物を見る傾向があります。

特にコミュニケーションが取りやすい哺乳類に対してはその傾向が強く働くようです。猫は動物（哺乳類）の中でも特に大きい目を持っているため、その目に惹かれるという人間が多いのは自然なことと言えるでしょう。

さらに猫の目は瞳孔が激しく変化しますので、それがさらにミステリアスな魅力を加味しているのです。

肉球

猫好きな人の話でよく登場するのが「肉球」ですね。よく言われるのが「猫の肉球はプニプニしている」というものです。一方犬の肉球に関して「プニプニしている」という表現は聞かれません。

この違いは犬と猫の進化の歴史に由来しています。もともと肉球は犬と猫の共通祖先が持っていた形質で、地面を蹴った際の弾力性を高め、衝撃を吸収することと、獲物に忍び寄る際の足音を消すというメリットを有していました。

その後進化した犬は古来より集団で狩りをする動物で、尚且つ平地を長距離走って追い詰めるという方法で獲物を捉えてきました。それ故長距離を走るために肉球は硬く頑丈なものとなっていったのです。

一方で猫は樹上性として進化し、尚且つ短距離で一気に加速して獲物を捕らえるという狩りのスタイルを採ってきましたので、犬のように肉球を硬化させる必要がなかったのです。

また、同じ猫の仲間であっても平地で生活をしている者はやや硬い肉球を持っています。

毛並み

猫の魅力として多く挙げられるものに「毛並み」がありますね。確かにロシアンブルーやシャム、ベンガルなど、なかなか美しい体毛を持った品種が多いです。

これは人間による品種改良の一つ成果といえるでしょう。

「体毛」というのは動物の体の中でも特に目につきやすい部分であるために、古くから人為的に変異を作り出すような試みが行われていました。

口

意外かもしれませんが、「猫の口」が好きだという人は少なくありません。縦方向に裂けた口が魅力的なのです。

これは哺乳類の特徴の一つで、哺乳類の発生、つまり胎児の段階においては鼻と口はつながっており、その後細胞分裂によって分化していきます。

人間の鼻の下の筋もこの名残ですが、まれに「口唇裂症」として唇が完全に縦に裂けた状態で産まれてくることもあります。

耳

猫のトレードマークと言えばぴょこんとした「耳」ですね。「ネコ耳」としてファッション、コスプレに取り入れられていたりもします。

また、猫の耳の魅力としては、クルクルと動くというのもあります。たまに、人間であっても耳を動かすことが出来る人が少なからずいますね。

もちろん猫と同じ食肉目である犬も耳を自由に動かすことができます。

思い通りにならない

猫は犬よりもどちらかといと気ままでマイペースな生き物ですが、猫好きにとってはそうした部分もたまらない魅力です。

猫は犬に比べて懐きにくいのですが、それだけに懐いてくれたときの嬉しさも大きいです。

まとめ

まるで芸術品のような動物！人々を虜にする「ネコ」の魅力

 

・目

・肉球

・毛並み

・口

・耳

・思い通りにならない

 

いかがでしたか？猫好きにとっては「猫」というのはこのようにあらゆるところが魅力的な、まるで芸術品のような動物として感じるのです。

それほど猫が好きではないという方も、猫と接する機会を多く持つことによってこうした魅力に気付いていただけると嬉しいです。