恋人同士で一緒に過ごす時間は、とても楽しいことだと思います。 ですが、四六時中一緒にいたり、相手の束縛が激しかったりすると、どうしても疲れてしまいます。
本当は、一緒にいることは楽しいはずなのに、「最近なんだか疲れてきてしまった……」という人は、映画を観て息抜きしてみてはいかがでしょうか。
映画の中の素敵な恋愛や等身大の恋愛、ちょっと変わった恋愛を観て、少し息抜きしてみるといいかもしれません。
“恋愛疲れ”をしてしまったという人にピッタリな、笑いあり、涙あり、胸キュンありの恋愛の疲れを癒やす5作の映画を紹介します。
笑いあり!涙あり!胸キュンあり!恋の疲れを癒す恋愛映画13作品
ブリジットジョーンズの日記
ロンドンの出版社に務める32歳独身のブリジットは、恋愛映画によく出てくるタイプの“美人で恋愛に悩む女性”ではなく、ヘビースモーカーでアルコール好き、少々ポッチャリ気味という、等身大の女性。
そんな、彼女は新年の決意として、「タバコとアルコールを控えめにして、ダイエットをする」「恋人を見つける」という目標を掲げて、日記をつけていきます。
セクシーな上司のダニエルやバツイチ弁護士マークなど、ブリジットの周りにいる男性も個性的で魅力的なキャラクター。
等身大のブリジットの姿は感情移入しやすく、物語にも入り込めるはずです!
「あれ、これって自分のこと?」と思う女性も少なくない作品です。
美人過ぎる主人公ではないブリジットを演じているレネー・ゼルウィガーは、この役の為に体重を増やしたと言うから驚きです。
ラブ・アクチュアリー
恋に疲れてしまったなら、男女19人の様々なラブストーリーを描いている『ラブ・アクチュアリー』を観て、色々な恋愛の価値観に触れてみるのもいいかもしれません。
出演陣もヒュー・グラントやキーラ・ナイトレイ、アラン・リックマンなど、豪華なのも見所の1つ。
秘書に一目惚れしてしまった首相や、部下に誘われてしまう会社経営者、弟に恋人を奪われてしまった作家など、様々なシュチュエーションの恋愛模様を観ることができます。
男女19人、9つのストーリーには自分と境遇が似ている話しがあるかもしれません。
物語はクリスマスを舞台にしているので、クリスマス前に恋で傷ついたり、疲れてしまったという人にもオススメです。
ホリデイ
恋に疲れてしまったアマンダとアイリスの2人はインターネットで知り合い 、お互いの家を交換してクリスマス休暇を過ごすというストーリーの『ホリデイ』。
ヒロインの2人はキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットの美人ぞろいで、2人が惹かれていく男性はジュード・ロウとジャック・ブラックの2人。
お互いが交換した家もビバリーヒルズの豪邸と素朴なコテージという、観ているこっちも思わず住みたくなってしまうような家です。
新しい恋を踏み出した2人を観ていると、恋愛に疲れてしまった人でも少し元気が出てくるはずです。
恋に疲れてしまった人は、『ホリデイ』を観て癒やされてみてはいかがでしょうか。
猟奇的な彼女
恋には色々な形がありますが、『猟奇的な彼女』の2人を観ていると思わず笑ってしまいうはずです。
兵役が終わって大学に復学したキョヌは、ひょんな事からスタイル抜群の美人なんだけど、「ぶっ殺されたいの?」が口癖の“彼女”と知り合ってしまいます。
とにかく凶暴で大胆で破天荒な彼女は、自分の思うがままにキョヌを引っ張りまわします。そんな彼女とキョヌのやり取りがとても爆笑できます。
ひどい仕打ちに振り回されながらもキョヌは彼女の魅力にどんどん引き込まれていくのですが、そんな、猟奇的な彼女にも実は、過去に恋に傷ついた経験があって……
前半は、観ていて元気になるようなラブコメですが、後半は意外にも感動的なラブストーリーに話しが展開していきます。
恋愛の疲れを笑って、泣いて吹き飛ばしたいという人は必見です!
『猟奇的な彼女』は、韓国で1999年からネット上で連載していた小説が元になっている作品で、日本でもSMAPの草彅剛さんと女優の田中麗奈さんで、連続ドラマ化されたり、『猟奇的な彼女 in NY』としてアメリカでリメイクされるなど、世界中で人気の作品です。
(500)日のサマー
運命的な恋を信じるトムと、信じないサマーの500日間のラブストーリー。
恋愛と友情の狭間で揺れる不器用な2人を観ていると、こっちも思わず頬がゆるんでしまいます。 今風の男女が登場するので、感情移入もしやすいはずです。
『(500)日のサマー』はトムとサマーの500日間のラブストーリーですが、物語の順序はバラバラで11日目の次は488日目だったり、その次は249日目……という演出で、良い思い出や悪い思い出など、ごっちゃになっているので、何だか自分が恋愛の記憶を思い出しているようで斬新です。
2人の話しは500日で終わってしまいますが、鑑賞後は何だか自分も恋愛をしたくなるような、そんな不思議な映画です。
恋愛に疲れてしまったら、一休みして映画を観てみるのはいかがでしょうか。
世の中には、カップルの数だけ様々な恋愛があります。 そんな、人それぞれの恋愛をのぞけるのも映画の醍醐味の1つです。
幸せなラブストーリーもあれば、笑えて泣ける話しや、元気を貰えるような話しもたくさんあります。
ロスト・イン・トランスレーション
カメラマンの夫と共に日本にやってきた若い女性シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)と、CM撮影のため来日したハリウッドで活躍する中年俳優ボブ(ビル・マーレイ)の旅先での淡い恋を描いた物語。
新宿の同じホテルに宿泊する二人は、夫婦間の小さな問題の積み重ねや、異文化への戸惑いからか、急速に互いの距離を縮めていく。
シャーロットもボブも自分が端から見たら十分幸せな生活を送っていることは理解していても、拭えない孤独感や疎外感を感じてお互いを求めてしまう。
友人とも恋人ともつかない期間限定の二人の関係は、とても羨ましくもあり、ちょっとだけ切ない。スカーレット・ヨハンソン演じるキュートなシャーロットは、ボブならずとも恋に落ちてしまうこと請け合いです!
ユーモアに溢れた二人の会話には、なるほど!と納得してしまうような外国の方から見た「ちょっと変な日本」がふんだんに描かれています。
東京が退屈でつまらないと思っている方、見終わった後にはきっと新宿に行きたくなりますよ!
きいろいゾウ
田舎でのんびりと暮らす若夫婦「ツマ」と「ムコ」の物語です。
動植物の声が聞こえてしまう不思議な力を持った妻利愛子(宮崎あおい)と、売れない小説家の無辜歩(向井理)は、喫茶店で出会ってすぐに結婚します。
2人は日々の小さな幸せを噛みしめ、穏やかな生活を送るのですが、お互いの秘密を知らずに結婚したばかりに、ある出来事をきっかけに夫婦のバランスが崩れます。
やがて気持ちのすれ違いが続いた2人が激しい喧嘩をする場面では、切なさで胸が締め付けられました。お互いへの愛情はずっと変わらないままであるはずなのに、相手が好きだという気持ちだけでは結婚生活は長続きしないのだと痛感します。
その一方で、「大好きな人が一緒にいてくれる幸せに替わるものはない」というメッセージが込められた心温まるストーリーです。
ブルーバレンタイン
塗装工の夫・ディーン(ライアン・ゴズリング)と、看護士として働く妻・シンディ(ミシェル・ウィリアムズ)は、結婚7年目を迎えた夫婦です。
2人は出会ってすぐに恋に落ち、シンディの妊娠が発覚したことで結婚します。
幸せ絶頂であったはずの2人でしたが、日増しに夫婦の溝は深まっていき、2人の愛はやがて破局に向かいます。
愛し合っていたはずの過去の2人と、離婚という別れに向かう現在の2人の姿が交互に映し出され、その強烈なギャップに絶望感さえ覚えます。
映画を観る人間がそれぞれ持っている恋愛観によって、夫婦のどちらに感情移入するかは様々だと思います。簡単にどちらが良い・悪いと答えが出せない結婚生活の現実を直視させられる、とても切ない恋愛映画です。
いつか読書する日
坂の多い田舎の町で暮らす50代の男女の恋愛物語です。
牛乳配達とスーパーのレジで働く独身の美奈子(田中裕子)には、長年想いを寄せている男性がいます。その相手は市役所の児童課に勤める高梨(岸部一徳)で、彼は末期がんの妻・容子(仁科亜希子)を自宅で看病し続けていました。
しかし、ある出来事をきっかけに疎遠になっていた美奈子と高梨は、未だにお互いへの想いを心に留め、そのことに気づいた容子がある行動に出ます。
2人の想いが次第にほぐれていく過程が丁寧に描かれた抒情的な物語で、結末はあまりにも切なく無常です。映画のタイトルでもある「読書」がキーポイントになり、これからも同じ町で暮らしていく美奈子の姿が不思議なほど穏やかに描かれています。
存在の耐えられない軽さ
1968年、共産主義政権下のチェコ・プラハで脳外科医として腕を振るいながら、女性に対しては自由奔放な関係を繰り返してきたトマシュが、ウェイトレスのテレーザと知り合います。
そして、テレーザはトマシュの家に押しかけ、住みついてしまい、二人の生活が始まります。
しかし、トマシュだけを見つめるテレーザに対して、トマシュは以前から付き合いのある奔放な画家のサビーナとも関係を続けていました。
それを知ったテレーザは「人生は私にはとても重いのに、あなたにはごく軽いのね。私、その軽さに耐えられないの」と言い、嫉妬し、怒ります。それでもトマシュへの愛情は変わらず、サビーナとも不思議な友情をはぐくみます。
そして迎える「プラハの春」とその後の弾圧に二人の人生は翻弄され、衝撃的なラストを迎えます。
映画は1988年公開、トマシュは英国の名優ダニエル・デイ・ルイス、テレーザはフランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュが演じています。原作はチェコからフランスに亡命して作家活動を続けるミラン・クンデラによる大ベストセラーの同名小説です。
欧州の歴史と懐の深さを感じさせる作品です。
髪結いの亭主
フランスの恋愛映画の巨匠、パトリス・ルコント監督による1990年の作品です。
子どものころから「髪結い」こと理容師の妻をもらうことを夢見てきた少年アントワーヌが、大人になって、とても美しい理容師のマチルドと結婚します。二人の愛情は深く、ゆったりと幸せな時間が流れていきます。
マチルドの仕事中、アントワーヌが酔いしれたように妻の肌に触れることもあれば、床屋を嫌がる男の子を座らせ、アラブ風の音楽に合わせてアントワーヌが踊り、呆然とする男の子をマチルドが微笑みながらカットするなど、二人はともに過ごす時間を慈しんで生きていきました。
しかしある日、二人の愛情が深すぎて、幸せすぎたからなのか、マチルドは思わぬ行動に出ます。
愛のやさしさ、美しさ、残酷さを、美しい光と映像で綴ります。光に包まれたマチルダからは、官能的な香りが漂ってくるようです。
ジョゼと虎と魚たち
「好きな気持ちだけじゃ、ダメなんだ」足の悪い少女のジョゼと大学を出たばかりの管理人恒夫とのラブストーリーです。
可愛い女の子にアプローチしてみたり、セフレと過ごしてみたりと自堕落な生活を続ける恒夫。そんな恒夫の前におばあさんの押す乳母車に乗っている少女が現れます。その子がジョゼでした。
一風変わったジョゼに戸惑う恒夫でしたが、徐々にジョゼに惹かれていきます。ジョゼもいつもそばにいてくれる恒夫に心を開くようになります。
いつしか将来を意識するようになった二人。しかし、おばあさんの死で事態は一変します。ジョゼと二人で生きていく事になった恒夫はそこで足の悪いジョゼと一緒に生きるという本当の意味が分かります。
そして、恒夫が下した決断は・・・。
クローズド・ノート
映画の公開記者会見で主演の沢尻エリカが「別に…」と発言して、違う意味で話題になってしまった作品です。ただ、内容はとてもはかなくて優しい物語となっています。
小学生の教師になりたいと願う主人公の堀井香恵(沢尻エリカ)がアルバイト先の万年筆を扱うお店で、とても万年筆を必要としているように思えない石飛リュウ(伊勢谷友介)に「もっとヌラヌラかける万年筆下さい」と注文を受けることで、次第に石飛に惹かれていくようになります。
また一方で、香恵の部屋には元の部屋の住人のものであろうノートが取り残されたままになっていました。最初は見ようとはしなかった香恵ですが、あるとき、その閉じたままのノートを開くと持ち主の伊吹(竹内結子)は香恵がなりたいと願う小学校の教師であったということ、また思いを寄せる男性がいたことなどが書いてあります。
自分と共通点の多い伊吹に共感し、次第にノートに書いてある内容に影響を受け始める香恵。そのおかげで石飛との仲も良好になっていきはじめるのですが…。
女性特有の何かちょっとしたことに願掛けしてみたり、頼ってみたりという遊び心が、ラストにかけて思いもよらぬ展開を迎えます。
それぞれが純粋な思いをもって生きているキャラクターたちに惹かれる作品です。
まとめ
笑いあり!涙あり!胸キュンあり!恋の疲れを癒す恋愛映画13作品
・ブリジットジョーンズの日記
・ラブ・アクチュアリー
・ホリデイ
・猟奇的な彼女
・(500)日のサマー
・ロスト・イン・トランスレーション
・きいろいゾウ
・ブルーバレンタイン
・いつか読書する日
・存在の耐えられない軽さ
・髪結いの亭主
・ジョゼと虎と魚たち
・クローズド・ノート
今回紹介した作品を1人で観るのもいいですし、最近うまくいってなくても気分転換に2人一緒に観るのもいいですね。
ひょっとすると、映画の中に何か答えが見つかるかもしれませんよ。
コメント コメントが多い記事もあります。読んでみるとモチベーションアップに繋がります。