どんな仕事をしている人であれ、人生においてどうしても避ける事ができないのが「謝罪」です。
謝罪とは出来れば経験したくないことではありますが、これを上手くこなすことはダメージを最小限化するばかりではなく、あなたの社会的なスキルをアピールする機会でもあります。
では、上手な謝罪の仕方とは、具体的にどんなものであるのでしょうか?早速見て行きましょう。
みんなを納得させる謝罪術「全力で反省してます!」
責任を認める
何と言ってもまず最初はこれです。責任の所在をハッキリさせないことには、謝罪をする意味がありませんね。
ですが、プライドが高いせいもあるのでしょうか、意外にもこれができない人は少なくないのです。
自分自身の責任を認めること無しにして、相手との関係改善を果たすことは不可能であると考えましょう。
時間を置かずにすぐ謝る
謝罪のタイミングとしては、何か問題が発生してから間をおかず、自分自身に非があることが認識された時点ですぐに謝るようにします。
時間が経てば経つほどあなたと相手双方の感情はこじれ、関係改善が難しくなります。
相手が気づく前に謝る
「時間を置かずに謝る」という際には、さらに「相手が問題の本質に気づく前に謝る」というのが尚良いです。
こうすることにより、謝罪をせねばならない立場でありながらコミュニケーションの主導権を握ることができるようになります。
さらにこの場合には、自分自身が補償や妥協ができる点を特に強調して謝罪するのがベターであると言えます。これによってあなたにとって本当に突かれたくない問題点を覆い隠すことができます。
精神論を利用する
謝罪をする際には、あなた自身の責任はしっかりと認めつつも、それを具体的な構造上の問題、テクニカルな問題に波及させず、なるべく精神論に帰着させるのも一つの手です。
これによりあなたやあなたの所属する組織の根本的問題をある程度覆い隠すことができます。
ただし、これをやり過ぎると相手に感づかれ、かえって関係を悪化させるということにもなりかねませんので、ある程度の塩梅を見計らうようにしましょう。
失敗の原因を説明する
謝罪をする際には、何故その失敗が起きたのかという「原因」を説明することは欠かせません。
ただ「すみません」「反省しています」だけでは、同じことを今後も繰り返すのではないかとの疑念を相手に与えてしまうからです。
ただし、すべてを洗いざらい話してしまうというのも、それはそれで問題である可能性があります。「4精神論を利用する」と上手くバランスをとり、適切な塩梅を見計らうようにしましょう。
同じ過ちを繰り返さないことをアピールする
失敗の原因を説明した後は、今後はどのようにそれを改善していくのかということを説明するのも欠かすことができません。
謝罪をする際は今後に向けた具体的な提案を忘れないで下さい。
相手の話を遮らない
もし相手が感情的に怒っている場合、その話を決して遮ってはいけません。
むしろ相手が感情を爆発させているという場合、その感情をすべて吐き出してしまえばその後は沈静化する可能性があるということであり、むしろ不幸中の幸い、チャンスであるとさえ言えます。
相手の気持ちに同調する
相手が自身の気持ちを喋った場合には、必ずそれに同調する言葉やリアクションをとることを忘れないで下さい。
「あなたとわたしは同じ価値観を有しており、互いに共感理解をすることが可能だ」ということを相手に認識させるようにします。こうすることでその後の「手打ちの条件交渉」もやりやすくなるのです。
対面もしくは肉声、肉筆で意思を伝える
相手に謝罪の意を伝える場合には、できる限り直接出向いて謝罪をするようにしてください。
人間は「顔や表情が見えない相手」にはより攻撃的になるという習性を持っています。
もし万が一直接出向けないという場合には、必ず肉声や肉筆など、あなたの身体性が伝わるもので謝罪の意を表してください。
大して迷惑をかけていない周囲の人たちにも謝る
「本当に迷惑を被らせた相手」に謝罪をするのはもちろんですが、できればその周囲にいる「大して迷惑を被っていない人たち」にも謝罪をするというのがより望ましいです。
「大して迷惑を被っていない人」は「本当に迷惑を被った人」に比べ、当然のことながら「許す」ことに対する心理的ハードルは低くなります。
「許してもいいかな」と考える人をたくさん作ることにより、外堀を埋めるようにして真の謝罪のターゲットに対し「許さねばならない」という心理的バイアスを間接的にかけることができるようになります。
さらに周囲の人物に対し謝罪をしたということが、その人物を通じて間接的に真の謝罪のターゲットの耳に入った場合、その真のターゲットはよりあなたのことを信用するようになります。
まとめ
みんなを納得させる謝罪術「全力で反省してます!」
・責任を認める
・時間を置かずにすぐ謝る
・相手が気づく前に謝る
・精神論を利用する
・失敗の原因を説明する
・同じ過ちを繰り返さないことをアピールする
・相手の話を遮らない
・相手の気持ちに同調する
・対面もしくは肉声、肉筆で意思を伝える
・大して迷惑をかけていない周囲の人たちにも謝る
いかがでしたか?謝罪上手は世渡り上手であるとも言えます。
ぜひこれらのテクニックをわざとらしく無く自然に実践できるよう、トレーニングを積んでいってください。
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