あなたの周りには「頑固な性格の人」はいますか?頑固な人との付き合いは、いつもより気を使ったり、ストレスを感じたり、自分が否定されてる気持ちになったり大変ですよね。
そんなあなたに知ってもらいたいのは、頑固な性格の人とはポイントを押さえて付き合えば驚くほど楽になり、味方にすることもできます。
この記事では、「頑固な人」には普段一体どのような心理が働いており、上手に付き合うために心がけるべきポイントについてお伝えします。
頑固な人をあなたの味方にする心理学
頑固な性格になる理由
老若男女を問わず、頑固な性格の人間は存在します。しかし一般的には年令を重ねるに従って、人間の性格は頑固なものへと変化していくと言われています。
なぜかというと、人間は長く生きれば生きるほど多くのことを学習するのですが、それは同時に自分自身の世界観(考え方)を強固にし、容易に他の考えを受け入れられなくなるようになるからです。
例えば日頃さまざまなことに関して思考をしている人や、複雑な思考をしている人、多くの思考をしてきた人は、必然的に「日常のどうでも良い事柄」に関しては、より「反射」に近い形でより簡略化された形で答えを求めようとするものです。
そして、その簡略化された答えを求める公式は、自分自身のこれまで築き上げてきた世界観ということになります。
そうである以上、「日常のどうでも良い事柄の答え」を求めるために最適化されたその人の世界観には、新しい考え方などが入り込む余地がなく、そのため他人から見ると「あの人は頑固だ」と思われやすくなるのです。
頑固な人の心理4選
世界観を変えたくないと思っている
前述のとおり、特に高齢で頑固な性格を持っている人に多いのが、自分の中で最適化された世界観(考え方)を変えたくないという心理です。
ただしこれは必ずしも高齢の者に限られた特徴というわけではなく、若い人にもこうした特徴が見られる場合も決して珍しくはありません。
こだわりが強い
ある特定のことに対して美的な嗜好性などからこだわりが強いことにより、周囲から頑固であるとみられる場合があります。
特に芸術家などにはこうした理不尽なこだわりを追求していくことにより、結果として個性ある作風が際立っていくこととなります。
ただその一方で、あまりに物事に対するこだわりが強く、日常生活にも影響を及ぼすという場合には、自閉症スペクトラム(ASD)など何らかの特異な脳の器質が疑われる場合もあります。
自分が正しいと思っている
「自分が正しい」という確信を持っているため、周囲の意見を否定してしまうというパターンです。
また、「自分は頭が良い」と考えていたり、もしくは何らかの権威(権力)を持っている人に多いパターンでもあります。
わがままである
特に自分の中に確固たる信念やロジックがあるわけでもなく、ただ自分の欲求を押し通さなければ気が済まない、というパターンです。
周囲の人間からすれば最も迷惑なパターンであるかもしれませんが、とても素直な人格の持ち主であるということもできます。
頑固な人との上手な付き合い方6選
下から目線を徹底する
頑固な人と付き合う上でまず何よりも意識したいのが、決して上から目線で接することをせず、常に下から目線を心がける、ということです。
前述した通り頑固な性格の人というのは、他人の考え方を受け入れるということが難しい人であるということができます。
そのような人に対して、高圧的な態度で接するということは、ただでさえ厚い壁をさらに厚くし、場合によってはコミュニケーションを取ることすら困難となりかねません。
もし自分の考えを受け入れさせたいのであれば、まずは自分の目線は低めにし、相手を表立って否定したり、傷つけてしまったりするということが無いように、細心の注意を払うべきです。
相手の思考パターンを理解する
頑固な性格の人というのは、自分の中に何らかの思考パターンを持っている場合があります。
その思考パターンを理解するということにより、相手をどうすれば自分のフィールドへ囲い込むことが出来るようになるのか、その具体的な戦略の道筋が見えてくるようになります。
この方法は、頑固な性格の人の中でも特に「こだわりが強い」タイプに対しては有効であるといえます。
また、相手の思考パターンや法則性を理解する上で、まず前提となるのが「そもそもその人の思考には、パターンや法則性といったものが存在するのか?」ということです。
具体的には「わがままである」タイプの頑固者の場合、その人物の中には「自分の欲求を押し通す」という行動原理のみがあるため、そこには一貫した確固たる思考パターンは存在しないのです。
つまり「わがままである」タイプの頑固者に対してはこの方法は通用しないということになります。
相手の主張を理解しているということを示す
もし相手の思考に対し、何らかの一貫したパターン、法則性を発見することができた場合には、それを理解しているということを相手に示すようにしてみましょう。
人間というものは、多かれ少なかれ他者に対して「自分を理解してもらいたい」と考えているものです。
そうである以上、「自分を理解してもらった」という根拠が示された場合、相手は決しては悪い気は起こさないものなのです。
具体的な方法としては、「○○さんはこう考えているのではないかと思いますが〜」などという形で、相手の主張を予め自分の論理に組み込んだ上で持論を展開します。
こうすることで相手は先手を取られる形となり、コミュニケーションの主導権を奪うことが可能となるのです。
ただしこの方法も「わがままである」タイプの人に対しては通用をしません。
頼みごとをしてみる
相手に対し下手に出て、尚且つ理解を示し、十分に相手の自尊心や承認欲求を満たすことができたならば、その次にはいよいよ自分の要求を提示する段階となります。
この際に気を付けたいのは、決して「要求を突き付ける」ような形をとることはせず、あくまで相手に敬意を払い、相手を頼りにしているということを伝え、「お願いをする」という形をとるということです。
人間は、多かれ少なかれ「他人から必要とされたい」という感情を有しているものです。
「お願い」という形を取るということは、これもまた相手の自尊心や承認欲求に対しての訴えかけであり、相手に花を持たせることで自分の要求を通しやすくすることができます。
感情的にならない
頑固な人との付き合いにおいては、決してこちらから感情的になってはいけません。
あなたは「自分自身を理解してもらおう」などと思ってはならず、ただ「自分の要求を通すために相手を理解する」ということだけを考えるべきなのです。
まず優先すべきことは条件交渉であり、相互理解ではないということを意識しましょう。
距離を取る
さて、いよいよ「わがままである」タイプの頑固者に対する付き合い方に関してです。
しかし、このようなタイプの人間とは、基本的にまともに双方向的なコミュニケーションを取ることは難しいということができるでしょう。
まさに「煮ても焼いても食えない」とはこのタイプの頑固者を指します。
この場合、あなたがまず優先すべきことは、相手と距離を取り、できるだけ関り合いを持たないようにする、ということです。
この方法で相手を孤立させることができたとすれば、それは相手にとって良い反省の機会となるかもしれません。
まとめ
頑固な人をあなたの味方にする心理学
頑固な性格になる理由
頑固な人の心理4選
・物事を変えたくないと思っている
・こだわりが強い
・自分が正しいと思っている
・わがままである
頑固な人との上手な付き合い方6選
・下から目線を徹底する
・相手の思考パターンを理解する
・相手の主張を理解しているということを示す
・頼みごとをしてみる
・感情的にならない
・距離を取る
頑固な人と付き合いをするという場合には、まずは相手の心理やその思考の傾向を読み取ろうとすることが重要となります。
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