君子危うきに近寄らず・・・行いや行動が正しい人は、危ないことには近づかないものである
「君子危うきに近寄らず」ということわざを知っていますか? 聞いたことはあるけど、意味はよく知らないという人は意外と多いかもしれません。
この言葉、現代社会に生きる人々に今一度心に留めておくべき言葉だと言えるでしょう。
現代社会ではインターネットの普及などにより、私達の日常生活は非常に便利なものへと進化しました。
一方で、便利になったが故に詐欺などの犯罪やトラブルが後を絶ちません。
自分のちょっとした行いや間違いがとんでもないトラブルの引き金になってしまう、そしてそんな危険が日常の至る所に溢れています。
そういったトラブルから守るために企業や政府は様々な対策を取っていますが、自分の身は最低限、自分で守る必要がありますよね。
「君子危うきに近寄らず」この言葉が持つように、正しい選択をして危険を回避するためには日頃、どういった心構えを持つと良いのでしょうか?
そこで、今回は人生の選択を誤らないための5つの教えについて、お伝えします。
君子危うきに近寄らず!人生の選択を誤らないための5つの教え
君子危うきに近寄らずとは?その意味
「君子危うきに近寄らず」とは、教養があり徳がある者は自分の行動を慎むものであるため、危険なところには近づかない、災いを受けてから後悔するようなことはしない、という意味です。
日本は謙虚さに人としての美徳を感じる習性があります。この言葉が意味しているように、行動を慎むといった慎重な姿勢に人としての価値観に重きを置いている国です。
「君子危うきに近寄らず」ということわざの正確な出典、提唱者は不明とされていますが、それでもこの言葉が今現在でも多くの人の教訓として浸透しているのは、この言葉がいつの世においても多くの人に当てはまる教えを説いているからでしょう。
人生の選択を誤らないための5つの教え
それでは続いて、「君子危うきに近寄らず」の君子のように、人生の選択を誤らないためにはどうしたらよいのか、5つの教えについてご紹介します。
1.物事の決断は慎重にする
生きていく上では、何事にも決断することが求められます。
重要な決断を繰り返していくことで、人生は劇的に変化していくのです。
そのため、物事を決断する際には安易に考えたり、衝動的に決めることは避けましょう。
もちろん慎重すぎるあまりにみすみすチャンスを逃してしまう、ということもあるため、臨機応変さも大切になります。本当にこの決断で良いのか、一度一呼吸置くことを心がけてください。
そうすることで一度冷静に自分や周りを振り返ることができ、より良い判断ができる可能性が高くなります。
2.自分のすることに責任を持つ
自分のすること、自分で決めたこと、それは全てあなた自身の責任です。
万が一、自分の選択で痛い目にあったとしてもそれを他者のせいにはできません。
先ほど、物事を決断する際には慎重に行うことが重要であるとお話をしました。
こういった意識を常にもって行動することで、自然と慎重さが身に付くでしょう。
自分が今していること、これからしようとしていること、考えていることを実行した際、何か起こった場合に自分はその責任を取れるのだろうか、このことをよく考えるようにしましょう。
もしも自分には難しい、と感じるようであれば自分の責任が取れるものに変更する必要があるでしょう。
3.失敗から学び続ける
人生の選択はとても大切です。誰もが失敗したくないと思うのは当然のことです。
ですが、生きているうちに一度も失敗しない人なんておりません。誰もが必ず一度や二度、もしくは数えきれないほどの失敗をしているでしょう。
失敗を経験するというのはショックが大きく、とても辛いことです。再び立ち上がることも困難なくらい打ちのめされることもあるかもしれません。
大切なのは、失敗を失敗で終わらすのではなく、失敗を次に生かすことです。失敗から学べることは実はたくさんあるのです。
なぜ失敗をしたか、何がいけなかったのか、どこをどのようにするべきだったのか、ありとあらゆることを考えることが出来ません。
そのような振り返りが自分の中でできれば、再びチャンスが巡ってきたときに同じ失敗を繰り返すことなく、前へ進めることができます。
失敗した直後はショックのあまり動けないかもしれません。立ち直るのに時間がかかることもあるでしょう。
ですが、失敗をただの苦い体験で終わらせてしまうのはとてももったいないことなのです。
4.周りの人間関係を大切にする
人は一人では生きることが出来ません。
この世に生まれてから成長し、死に至るまで必ず様々な人と関わって人生を送っています。あなたにとって信頼できる人間関係を少しでも多く築いてください。
何か選択をしなければならなくなったとき、一人ではどうしていいか分からないという場面が必ず起こります。そういった時頼りになるのが周囲の人間関係です。
きっと信頼できる人は、親身に相談に乗ってくれるはずです。あなたが誤った選択をしそうなとき、もしくはしてしまった後も、正そうとしてくれるでしょう。
誤りのない選択の人生を送るためにも、家族や友人、職場の人間関係などあなたの周りの人間関係を大切にしてください。
身の回りの人間関係はあなたの財産です。
5.世の中甘くはない、ということを忘れないようにする
始めに述べましたように、現代社会は便利になったが故に思わぬところでトラブルや犯罪に巻き込まれやすくなりました。
トラブルに巻き込まれる際、最も多い原因が嘘のような甘い話に乗ってしまうことです。例えば、楽してお金が稼げる、とか理想の異性に出会える、といった誘いについ乗ってしまって大変な思いをした、というケースはよく挙げられるでしょう。
多くの人が毎日汗水流しながら働いています。
理想の異性に出会うために、好きな人に振り向いてもらうために自分磨きに励んだり、相手の気を引こうと努力しています。こうした地道な努力を繰り返すことで人々は人生を謳歌できるのです。
楽して豊かな人生を送れる人もいるかもしれませんが、それはほんの一握りです。
多くのおいしい話にはかならずそれ相応の裏があります。このことを常に念頭に置いておきましょう。
まとめ
君子危うきに近寄らず!人生の選択を誤らないための5つの教え
・君子危うきに近寄らずとは?その意味
・人生の選択を誤らないための5つの教え
1.物事の決断は慎重にする
2.自分のすることに責任を持つ
3.失敗から学び続ける
4.周りの人間関係を大切にする
5.世の中甘くはない、ということを忘れないようにする
「君子危うきに近寄らず」の意味と、「5つの教え」については理解できましたでしょうか?
リスクを取るばかりが人生ではありません。慎重な選択が必要なときもあるのです。
この記事の教訓を生かして、様々なトラブルから自分を守るための正しい知恵と心構えを身につけましょう。
コメント コメントが多い記事もあります。読んでみるとモチベーションアップに繋がります。