ジャスミンというと、思い浮かぶのは「ジャスミンティー」や「ジャスミンの香り」の香水だったり、アロマオイルのような精油が代表的なイメージを持ちます。
甘く強い香りのジャスミンですが、南国の温暖な地域に咲く花のため、開いているのを見る機会は、残念ながらあまりありません。インドネシアなどのリゾート地で見かけたり、エステルームなどに添えてある場合もありますが、ジャスミンの花は小さく可憐な白や黄色が代表的なものです。

しかし、つぼみの時はうっすらと淡いピンク。それが花開く段階で真っ白で清楚な色になったり、黄色の可愛らしい花になったりしながら、その瞬間、誰もが立ち止まってしまうような、甘く刺激的な香りを放ち、たちまち五感に訴えかけるように魅了させてしまいます。

可憐な花のようでいて、その強い主張を持った花「ジャスミン」。その花言葉にはどんなものがあるのでしょうか？

ジャスミンの基本的な花言葉は、「愛」「ハート」「官能」「誘惑」「愛想」などが代表的なものです。その中でも色によっては意味が違ってきます。

それでは、ジャスミンの花言葉について詳しく見ていきましょう。

ジャスミンの花言葉｜五感を刺戟する色気フラワーが持つ意味

白いジャスミン

白いジャスミンの花言葉には、清潔という意味だけでなく、和を重んじる日本人にも通じる「穏やかさ」「従順」さが基本にありますが、それだけでなく「好色」「夢中になる（させる）」という意味もあります。

真っ白で可憐なようでいて、その可愛らしい小さな花から放たれているとは想いもよらないほど強く甘い匂いは、小悪魔的な女性そのものです。

花の持つ印象と放つ香りのギャップに、少し戸惑いつつ、鼻腔を通り刺激されていく五感は、妖艶さを持つ媚薬のようなものです。

白いジャスミンの花は、プライベート空間にそっと置いておくだけでも、男性を虜にしてしまう効能もありそうですが、煮え切らない相手を本気にさせたい時の小道具として、白いジャスミンは「夢中にさせる愛」を叶えてくれるアイテムにもなりそうですね。

黄色いジャスミン

黄色のジャスミンの花言葉には、「優雅」「品格」「恵み」「幸せ」などの意味があります。白いジャスミンが気付いて欲しいための花なら、黄色はより踏みこんだ意味を持ちます。

「わたしといるだけで幸せの恵みを得られます」「わたしはあなたに優雅な時間を提供します」というような、決して高飛車な雰囲気ではないのに、強いインパクトを相手に与える花言葉です。

心からの強い欲望を上品に語る黄色のジャスミン。その放つ香りとともにエキゾチックな雰囲気がより刺激的に相手に訴えかける、魔女のような花です。

ジャスミンの由来

そもそもジャスミンの由来は、古代エジプト文明の頃からあったとされ、主に香水の原料として栽培されていたようです。

それからフランス、モロッコ、インドへ伝わり、ジャスミンの中でも茉莉花（マツリカ）と呼ばれる種類のものは中国からインドネシア、台湾などへ渡り、茶葉として流通していくようになりました。

私たちの生活の中でも、中華料理など脂っこいものを食べた後などにはジャスミンティーが合うのも、その土地ならではの食文化に活かさせてきたことがわかります。

私たちの生活にも身近にあるジャスミン茶は、二日酔いの時などにもすっきりとした口当たりが余分な脂肪やアルコールを分解してくれますし、口臭予防にも効果があります。特に女性はホルモンバランスの乱れを調整してくれる効能もあります。

また、美肌効果としても抜群の効能を持つのも、ジャスミンの持つ魅力の一つです。乾燥した敏感なお肌にはジャスミンから精油されたオイルが合い、しっとりとしたお肌へと変えてくれます。アロマテラピーだけでなく、その香りがあるだけでも心がほっと穏やかになる心のケアにも有効です。かのクレオパトラもその精油を愛し、香水としても重用していたとか。

小さな花から生まれるものは、多岐に渡って私たちの生活に上手にとけ込んでいるような印象を持ちますが、その花言葉は、なるほど「五感」に訴えかける愛というメッセージが隠されていたのですね。

まとめ

ジャスミンの花言葉｜五感を刺戟する色気フラワーが持つ意味

 

・花言葉：「愛」「ハート」「官能」「誘惑」「愛想

・白いジャスミンの花：穏やかさ、従順、好色、夢中になる（させる）

・黄色いジャスミンの花：優雅、品格、恵み、幸せ

いかがでしたか？

意外なほど官能的な意味を持つ花、ジャスミン。根にあるのは「愛」でした。さりげないようにおとなしく咲いていながら、その刺激的な甘い香りで人を引きつけ、さまざまな効能を秘めているからこそ、その恩恵に誰もが虜になってしまう、魅惑的な花です。

見て、香りで五感を楽しませ、味わって身体も心もバランスを取ってくれる、ただものではない花、それがジャスミンです。

古代エジプト文明時代から愛されてきたこの花は、見た目以上の効果を与えてくれる、まさしく恵みを意味した花のようです。花言葉に想いを寄せて、相手も自分も幸福になれるように意識して使いたいですね。