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「いつやるか?今でしょ!」林修先生の激動人生

芸能人

国語の問題によく出題されることわざのひとつ、七転び八起き。意味は、多くの失敗にもめげず、そのたびに奮起して立ち直ること。転じて、人生には浮き沈みが多いことのたとえです。

上半期「いつやるか?今でしょ!」というフレーズで大ブレイクした東進ハイスクール講師、林修先生もこの七転び八起きを経験し、様々な逆境に打ち勝った勇者のひとりなのです。

 

「いつやるか?今でしょ!」林修先生の激動人生

~東大卒のハイキャリアから1800万円の借金地獄へ~

父は大手酒造メーカー元副社長。愛知の名門東海高等学校卒業後、現役で東京大学法学部に入学。卒業後はアナリストを目指し日本長期信用銀行に入社。

ここまでの華々しいキャリアを見て、「なんだ、やっぱりお坊ちゃんで天才じゃないか」と思われる人も多いはず。確かに本人も何不自由なく育ってきてたのだと感じているだろう。

現に幼稚園には運転手つきの車で通園できるほど裕福で、高校時代には模擬試験で全国1位の実績をもって、簡単に東大それも法学部に現役合格してしまうのだから。

しかし日本長期信用銀行へ就職後、彼のキャリアはことごとく壊れていくのである。就職後、希望していた部署へ配属されずわずか5か月で退社してしまうのだ。

後のインタビューで彼は、「入行してすぐ、会社の考える右肩上がりの図がどうなるかをずっとシミュレーションしていた。最初の1週間で『この会社は潰れる』と確信した。それがわかったら、もうそこにいる意味はなかった」と語っている。

その後、友人と投資顧問会社やIT関連の会社を起業するもことごとく失敗。株や競馬などギャンブルに手を出すことになり、損失額は実に1800万円にも及んだ。

 

~どん底から見つけた「教えること」の自信~

実際にギャンブルや株で大損をしていた当時、彼の思考はとてもネガティブだったという。周りの同級生たちは官僚やエリートビジネスマンに転身しているのに、自分はろくに働かずに借金ばかりが増えていることに嫌気がさしていた。しかし借金返済のため自分にできることを考えた。

その結果彼は「人に教えること」に自信があったことを思い出す。知人から塾で働いてみないかと声をかけられ、数年間塾講師のアルバイト生活。そして大手予備校講師として働くことになる。

余談にもなるが予備校講師というのは、プロ野球選手のように1年毎の契約更新であり、人気が出ないと契約を切られるという厳しい世界。彼は講師として生き残るため、過去10年分の東大入試問題を分析するなどして、ついに「東大特進」クラス担当に抜擢されるほどの存在となった。

 

~勝てる場所で誰よりも努力すること~

ここで逆境から這い上がったように見えた人生だったが、彼はこの予備校で人生2つ目の挫折を迎える。なんと、塾にも関わらず授業に全く生徒が集まらないのだ。生徒が『あんなわけのわからないヤツの授業なんか出ない』と言って授業中なのに自習室で遊んでいたのだ。

なんとか生徒たちを振り向かせようと、授業準備を怠らず生徒のやる気を引き出すため偉人の金言などを授業で紹介するなど、真剣に予備校講師としての職と向き合い、いま自分にできることを一生懸命に考え、生徒の目標に向けて励んだ。

結果、短期間で「東大特進」の受講生を数倍にするほど人気講師となったのだ。(ちなみにこの時のある授業中、偶然口にしたのが「いつやるか?今でしょ!」だったらしのだが、本人は記憶がないそうです。)

以後、大手予備校講師などからも実力を認められる存在でもありながら、精力的にバラエティ番組等への出演。いまは見ない日はないというくらいの人気講師となっている。

 

~弱さを経験したからこそ強さを見つけることが出来た~

彼のようなキャリアをもって、このような激動の人生を送っている東大卒業生はいないのではない。しかし、彼は今の人生をどこか楽しんでいるようにも思える。

勉強などしてきたことない不良たちに向かって授業をするというTV番組が放送された。「勉強を教えてほしい」と来る生徒に教えるはずの予備校講師である誰もが経験したことない「勉強嫌いな生徒」への授業。

当初、彼は生徒たちに教えることは楽勝だと思っていた。しかし、ものの数分で今まで自分が教えてきたことが全く通じないことに気づく。そこで彼は自分の失敗談を話し出す。ギャンブル、借金。

「何とでもなるし、何でもできると思ったけど大間違いだった!自分ができることなんて限られているだよ。一人の人間ができることなんて、そんな限られていて、なんでもできる訳じゃなくて。」

「いっぱい負けたからだね。20代でいっぱい負けて、じゃんけんして、いっぱい勝負して、負けて。そのなかでここしかない。可能性をどんどん消してきた。」

「努力は裏切らないっていう言葉は不正確だ。正しい場所で、正しい方向で、十分な量をなされた努力は裏切らない。」

すると今まで全く聞こうとしなかった話を生徒たちは耳を向け始め、最後には勉強しないといけないと生徒たちに思ってもらえるようになり、授業は成功した。

人は、打ち砕かれ倒れた瞬間と同時に何かを拾うと聞いたことがある。彼は挫折と同時に「教えること」という自分の誰にも負けない「強さ」に気がついたのだろう。

しかし同時に人間の「弱さ」にも気がついた。誰かに教えるということは、同じ目線にたち指導することがもっとも効果的だと言われているが、彼の人生に弱さがあったからこそ、強く人を惹きつけ教わりたい、と思うのだろう。

 

「今でしょ!」は見事2013年ユーキャン新語・流行語大賞に選ばれた。

彼の人生を知ると、よりこの言葉の重みを感じることができるのではないだろうか。

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