出る杭は打たれる・・・他の人より目立っていたり優れたりしていると、憎まれたり邪魔をされたりすること
日本社会は、「出る杭は打たれる」といわれます。たしかにその通りです。少しでもリーダーシップを発揮しようとすると、「あいつでしゃばってる」と後ろ指さされることもしばしば。
でも、中には自己主張の強い人もいると思うのです。そしてそういう人は、いろいろ物事に気づくから主張したくなるのです。が、だいたいの場合、これは周りにはいいものとは思われていません。
そこで今回は、主張しながらも器用に立ちまわる、つまり周りに不快感を与えずに主張するための5個の人付き合いのテクニックをお伝えしようと思います。
出る杭は打たれる日本で、出る杭になり続ける、主張し続ける5の秘訣
1. 普段はあまり主張しない。ここぞという場面だけ主張するようにする。
普段はあまり主張しないというテクニックです。というのも、普段から自己主張の強すぎる人は、どうしても発言内容が薄い人と思われるようになります。また、鬱陶しいと感じられる場合も多いからです。
なぜ、普段はあまり主張しないようにするか。それは、「ここぞという場面で自分の主張を通しやすくする」ためです。
これはイソップ童話の「狼少年」という寓話が参考になるでしょう。狼少年というのは、普段「狼が来た」といって村人を騙していた少年が、いざ本当に狼が来た時に「狼が来た」といっても信用されず、結局村の羊をすべて食べられてしまうという話です。
この話のように、普段から主張が多い人は鬱陶しいと思われるだけで、いざ自分が意見を通したいと思ったとき、逆に意見が通らなくなってしまうのです。ですから、ここぞという場面だけで重要な主張をすることを少し心がけてみてください。
2. 「なぜそう思うのか」という理由を毎回きちんとつける
主張はするけど通らない・・・そして周りに疎まれる。という人に多いパターンは、理由もつけずにとりあえず言いたいことだけを言っているというパターンです。これはすぐに改善できます。
改善するためには、「なぜこの主張をするのか」という理由づけをすることが大切です。要するに説得力をつけましょうね、という話です。説得力のない主張には誰も賛同しませんし、ひとりよがりな意見はときに相手をむっとさせることもあります。
また、説得力のある主張を繰り返すことには大きなメリットもあります。それは、「この人はいつもいいことを言っている」と、いつの間にか周りから一目置かれるようになるためです。そうなるとむしろ、疎まれていたはずの自分の主張が歓迎されるようになるのを感じられるはずです。
人間関係をうまく円滑にすすめるためにも、日頃からこの「理由づけ」の習慣はぜひ身につけておきたいものですね。
3. 相手に反論の余地を残しておく
これは上の2番のテクニックにもつながってきます。相手に反論の余地を残しておいて主張するという、少し高度なテクニックです。とっさのときに使うようにしましょう。
これをやるためには、自分の言いたいことを全部言ってはダメです。それでは欲求不満に陥る人もいるかもしれませんが、自分の言いたいことを全部言ってしまって、しかもそれがすべて正論すぎたとき、相手はただ不快に思うだけです。人は少しでも自分の主張が相手の主張に加味されていると感じられるとき、ちょっとだけうれしくなる生き物です。
逆に、自分のいったことがまったく相手の主張に加味されないとき、「なんだよ注意してやったのに・・・」とか、「いいたいことを言いたい放題いってるだけじゃん」というように不快に感じます。
ですから、反論の余地を少しだけ残しておいて、相手にも発言を促すように会話をすれば、多少自己主張が強かったとしても相手は不快に思いません。
4. 相手の意見を最大限尊重する、否定しない
1番から3番をふまえた上での上級テクニックですが、「相手の反論を絶対に否定しないようにする」というものがあります。そして、その上で自分の主張をかぶせていくというものです。
当然のことながら、相手は発言を否定されたとき、不快に思うはずです。これは自分の身に置きかえてみればわかることですが、自分の言ったことを否定されていい気持ちのする人はいません。
自己主張をしながら器用に立ちまわるためには、相手にまず反論をしてもらい、その反論に必ず「一理あるよね」と肯定した上で、さらに自分の反論を加えることが大切なのです。
5.butではなくandで話をしよう
最期に繰り返しになりますが、主張する際には必ず理由説明も忘れずに!よく英語でも「butではなくandで話をしよう」といわれることがあります。「あなたの意見は〜だと思うけど」ということばを使うのではなく、「あなたの意見もたしかにそうだよね、それに加えて〜」ということばづかいをするよう心がけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
出る杭は打たれる日本で、出る杭になり続ける、主張し続ける5の秘訣
1.普段はあまり主張しない。ここぞという場面だけ主張するようにする。
2.「なぜそう思うのか」という理由を毎回きちんとつける
3.相手に反論の余地を残しておく
4.相手の意見を最大限尊重する、否定しない
5.butではなくandで話をしよう
以上、自己主張をしながら器用に立ちまわるための4つのテクニックでしたが、いかがでしたでしょうか。自己主張をしながら人間関係もうまくいくことほど、多くの人が望んでいるものはありませんよね。
特に「出る杭は打たれる」ことの多い日本においてはなおさらなはずです。
これらのテクニックによって、みなさんの上司との関係や先輩・後輩との関係が少しでもうまくいくことを願っております!
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