数あるジブリ作品の中で最も「異色作」と言われている「崖の上のポニョ」には、実は数多くの謎が隠されていて、ポニョにまつわる都市伝説も沢山あります。
それらの都市伝説を以下にまとめてみました。
これらを全て知った時、あなたは今迄と同じ様に「ポ〜ニョポニョポニョ魚の子〜♪」と可愛らしく口ずさんでいられるでしょうか!?
【ジブリ都市伝説】異色作「崖の上のポニョ」の本当は怖い謎まとめ
「リサ」の乗る車のナンバーにはこんな意味が隠されていた!?
宗助のお母さん「リサ」の乗っている車のナンバープレートに深い意味が隠されているという話、聞いたことはありますか?
あなたが「そんなところに注目したことはない」というのも無理はありません。もしかしたら「そんなの、ただの考えすぎでしょ?何番か知らないけど」とおっしゃるかもしれません。
ただ、そのナンバープレートの数字が【333】という数だとしたらいかがでしょう?
ちなみに、同じジブリ作品「千と千尋の神隠し」で千尋の両親が乗る車のナンバープレートは、【多摩34へ19−01】です。細かく言うと「摩」が略字体になっているのですが、この番号、実際にありそうですよね。
なぜ、よりにもよってこの【333】というなんとも意味ありげな数をつけたのでしょうか?木々の葉っぱ1枚、波しぶきの一粒の描き方にこだわるジブリが、何の意味もなくこんな数字をつけたとは思えません。
一説によると数字の【3】は【破壊や混乱】を示す数字と言われています。そして数字の【1】が父親、【2】が母親を示すのに対し【3】は【子供】を示すと言われています。
つまりこれから「子供による破壊や混乱」が引き起こされる。という事をこのリサのナンバープレート【333】という文字が暗に示しているのです!
「ポニョ」はもうテレビ放送されない!?
ジブリ作品のファンの方で「劇場公開で何度も見る」、「DVDが発売されたら、買って何度も見る」。そして、日本テレビ系列の「金曜ロードショーで見る」(しかも、DVDを持っているのに録画して何度も見る)というファンの方は多いのではないでしょうか?
そんなジブリ作品の中で、崖の上のポニョはテレビ放送されない。という都市伝説があるのをご存知でしょうか?その1つの理由として崖の上のポニョの作品中に出てくる津波のシーンがあの「東日本大震災」を思い出させるから、という事です。
事実関係を見て検証していきましょう。崖の上のポニョの劇場公開は、2008年7月。崖の上のポニョ初のテレビ放送は、2010年9月。「東日本大震災」が起こったのは、2011年3月11日。その後の震災後の様々な自粛の中で、2011年7月8日付けの東京スポーツに
「日本テレビがスタジオジブリ作品「崖の上のポニョ」について、津波の表現があるため、放映を自粛している」
という記事が掲載されたのをきっかけに、崖の上のポニョはもうテレビ放送されない。という都市伝説が生まれたのです。
ですが、震災の復興が進んでいった2012年8月に崖の上のポニョは再びテレビ放送される事になります。
1度目に地上波で放映されてから1年半の期間が空いたわけですが、ジブリ作品には「ポニョ」以外にも沢山作品がありますので、震災当時にあえてこの作品を放映する理由はなかったからでしょう。
ちょっと調べてみたのですが…「東日本大震災」が起こった年、2011年の7月には、もののけ姫、魔女の宅急便、ゲド戦記が3週連続で放映されています。
さらに、ジブリ作品の中でテレビ放送回数が多い作品を挙げていくと次のようになります
【魔女の宅急便】:テレビ放送回数【12回】。
※1989年劇場公開。テレビ初放送は1990年
【天空の城ラピュタ】:テレビ放送回数【14回】。
※1986年劇場公開。テレビ初放送は1988年
【となりのトトロ】:テレビ放送回数【14回】。
※1988年劇場公開。テレビ初放送は1989年
【風の谷のナウシカ】:なんと…テレビ放送回数【16回】。
※1984年4月に劇場公開。テレビ初放送は1985年
回数は全て2015年1月現在のもの。
ちなみに2002年1月11日に放送された回(10回目のテレビ放映)では、風の谷のナウシカと同じ時間帯に放送した、テレビ朝日系ドラマ「TRICK2」第1話に「何度目だナウシカ」と子供が習字に書くシーンがあります。
何度再放送してもジブリ作品は「視聴率が取れる」と言われています。実際、2014年7月に放映された「となりのトトロ」の視聴率は14回目だというのになんと、19.4%!
「何度目だ」と言われた2002年1月11日放送時の「風の谷のナウシカ」の視聴率は19.8%。2013年12月27日に放映された際の視聴率は、12.9%と下がりましたが、同じ映画作品を16回目のテレビ放送でこれだけ視聴率をとるというのは脅威的です。
さて、崖の上のポニョの視聴率ですが…1回目が29.8%。2回目が16.4%でした。視聴者が津波のシーンを嫌ったからなのかどうかは分かりませんが、この様に大幅に視聴率を下げた事が、崖の上のポニョはもうテレビ放送されない。という都市伝説を復活させる事になった様です。
(数字は全て平均視聴率。ビデオリサーチ調べ)
「ポニョは死後の世界」を描いている説を検証!
崖の上のポニョの中で最も有名な都市伝説は、この「ポニョは死後の世界を描いている説」です。
この都市伝説の根拠となっているのが、
○宗介の母親リサの、「今は不思議なことがいっぱい起きているが、後で理解できる」という台詞。
○また「津波」が発生し、多くの人が巻き込まれたものの、生きている。
○老人ホームにいるお婆さんたちが足を動かすことが出来るようになった。
○宗介の父親は「船の墓場」という場所に辿り着くが「観音様に助けられた」と言う。
○水中にいるのに息が出来る。それを多くの登場人物が不思議だと思っていない。
これらに加え、クライマックスの津波のシーンに関する不条理さをもって、この作品を「死後の世界」を描いた。または、「登場人物が全て死んでいる」という都市伝説が生まれています。
中には「あんなにお腹がぷっくり膨れているのだから、ポニョは宗介と出会った時点でもう死んでいる」という「え?そこまで戻る??」というものまで。
更に、「ポニョ」の本名は「ブリュンヒルデ」と言います。これは北欧神話に出てくるワルキューレの長姉の名前であり、しかもワルキューレは「死者を天上に連れていく」死神の様な存在…。
と、これだけ証拠がぞろぞろと出てくればもはやこれは都市伝説ではなく、「事実」と言っていいのではないでしょうか!?
そもそもこの崖の上のポニョのモチーフになっているとされるお話は、アンデルセンの人魚姫の物語です。
「製作中に人魚姫の話に似ていると気付いたものの、元来意図的にベースとしたわけではない」
(宮崎監督。ベネチア国際映画祭の記者会見での発言)
「9歳のときに読んだ人魚姫での最後、人魚姫が魂がないから泡になってしまうのは納得できなかった。」
「あのキリスト教的な考え方はいまだに許せない気がしている。(中略)それで今回はハッピーエンドにしようと思った。」
「しかし、これがハッピーエンドかどうかは見る人によって違うと思う。」
(宮崎監督。朝日新聞のインタビューにて)
極めつけはこの作品のキャッチコピーが「生まれてきてよかった。」という死生観を感じさせるものです。
これら全ての事を踏まえても宮崎監督が「ポニョは死後の世界」を描こうとしたかは定かではないものの、「あの世」とか「この世」とか「生」とか「死」とか「輪廻」とか…見た人の多くにそういうものを感じさせる作品である。ことは確かな様です。
いろんな感じ方ができるが…
155億円超の興行収入を記録し、「ポ〜ニョポニョポニョ魚の子〜♪」と歌われた主題歌は、名曲が多いジブリの主題歌の中でも最大のヒットを記録した崖の上のポニョ。
ですが「好きなジブリ映画ランキング」の中で1番にならないのは、素朴な絵柄の割にストーリーが突飛である。リサの言葉を借りれば「不思議なことがいっぱい起きる」からではないでしょうか?
「…が、後で理解」する事が出来ない人(大人)が何かしら理屈をつけようとして、これまで紹介した様な都市伝説が生まれたのではないでしょうか?
宮崎駿監督はとあるインタビューでこう述べています。
「ポニョがポニョを貫き、宗介が宗介を貫く。みんな良かったねというところへ、最終的には向かいました。」
「また海と陸は、この世とあの世とか生と死とか、いろんな言い方ができるが、五歳の子どもが分かってくれればいい」と。
あなたがもし崖の上のポニョをもう一度見る機会があるなら…これは「死後の世界を描いた」映画だ。と構えて見るのではなく、リサの言葉を思い出して「不思議なことがいっぱい起きるが、後で理解できる」ようになる。と素直に見て頂ければ、きっと新たな発見が出来ると思います。
まとめ
【ジブリ都市伝説】異色作「崖の上のポニョ」の本当は怖い謎まとめ
・「リサ」の乗る車のナンバー
・「ポニョ」はもうテレビ放送されない!?
・「ポニョは死後の世界」を描いている説
コメント コメントが多い記事もあります。読んでみるとモチベーションアップに繋がります。