どんな教室、職場にも、“自分勝手な人“は必ずいるものです。そうした人々と進んで付き合いたいと思う人はまずいないと思いますが、同じ所属、グループのメンバーである以上ある程度の接触は避けられないものです。

そこで今回は、そうした自分勝手な人と上手に付き合うために気をつけたいポイントなどについてお伝えします。

自分勝手なやつを上手に操る心理テクニック

相手の性質を受け入れる

自分勝手な人と付き合う際、まず最初に心得ておかねばならないのが、相手のありのままの性質を受け入れる、ということです。

本来多くの場合、人は他人と接する場合、「自分に利益をもたらしてくれるのではないか」「自分を好いてくれるのではないか」など、相手に対して何かしらの「期待」をするものです。またその相手に何かしらの問題点があるという場合にも、それが改善されるのではないか、自分自身の働きかけによって矯正が出来るのではないかと「期待」をします。

しかし「自分勝手な相手の性質を受け入れる」ということはその「期待」を断ち切るということになります。相手に一切の期待をせず、ひたすら冷徹に相手の性質を見極めるようにしましょう。そうすることでその自分勝手な人のペースに乗せられてしまうということが無くなるのです。

相手の願望を読む

自分勝手な人の言動に直接関与する際には、自分が賞賛をされたいのか、あなたを利用しようとしているのか、あなたを貶めたいと思っているのかなど、相手がその言動によって何を欲しているのかということをまず想像してみる良いでしょう。

これをすることによって自分としては具体的にどこまでであれば相手に付き合ってあげても良いのかという、最低限度の線引きをするということが可能となります。

表立って相手を否定しない

自分勝手な人と接する場合、現在の態度を改善してもらうことなどを期待して、相手の現状を否定するような言葉をかけては絶対にいけません。

自分勝手な人というのはまず原則として自分自身が一番正しいという考えを持っていることがほとんどであるため、こうした対応は結局として火に油を注ぐ結果となってしまいます。

いかなる時にも「相手に良くなってもらおう」「自分の意に従ってもらおう」などの「期待」をしてはならないのです。

丁寧な対応をする

また、実際に応対をする際には威圧的、高圧的な態度を決して取ってはならず、かと言って親しげであったり、打ち解けたような態度も取ってはなりません。

そうではなくなるべく丁寧、低姿勢な態度を取りつつ、それでいて冷静で一線を引いた態度で相手に臨むことを心がけるようにしてください。

話だけは聞く

では、自分勝手な人に対して具体的にはどこまで対応をしてあげれば良いのかと言うと、取り敢えずは” 話だけは聞く“というのが妥当なラインでしょう。

話を聞いてもらうということ、それは話をしている自分自身を認めてもらうということであり、多くの人間はそれだけで大きな満足感を得ることが出来ると言われています。相手に自分の話したいことを好きなだけ話してもらい、それに対してあなたは「なるほど」「そうですね」などと肯定的な相槌を打つだけで良いのです。最悪「聞いているフリ」だけでも構いません。

もしそれでも相手の話が長すぎて耐え切れないという場合には、頃合いを見計らい、何かしらの用件を告げて席を離れるようにしましょう。また常に「忙しいフリ」をしていれば相手に絡まれる頻度を減らすことが可能となります。

毅然とした態度を取る

できる限り丁寧な対応を心がける一方で、相手が自分に対し承服できない要求をしてきたり、あるいは自分とって容認出来ない言動に及び、尚且つそれに対して同意を求めてきたという場合には、明確にこれを拒絶しましょう。

不要な諍いやトラブルは回避しなければなりませんが、かと言って相手のペースに乗せられるようなことは絶対に避けなければなりません。

関わらないようにする

ここまでさまざまなポイントを紹介してまいりましたが、やはり基本的には自分勝手な人に対しては「関わらない」ということが一番です。

そして関わらないための最も有効な方法としては、物理的な距離において近寄らない、出来るだけ遠ざかるということになります。

こうしてあなたを始めとして、周囲の人々が皆その自分勝手な人から距離を置くようになれば、自然とその人は孤立をしていくこととなるでしょう。

まとめ

自分勝手なやつを上手に操る心理テクニック

 

・相手の性質を受け入れる

・相手の願望を読む

・表立って相手を否定しない

・丁寧な対応をする

・話だけは聞く

・毅然とした態度を取る

・関わらないようにする

 

いかがでしたか？人の性質はそう簡単に変わることはありません。

こうしたポイントを踏まえた上で自分勝手な人との付き合いを何とかやり過ごし、少しでも自分自身へのダメージを少なくしていきたいものですね。