欧州とアジアの研究者からなるチームが、磁気の代わりにレーザーの熱を使ってデータを保存する方法を披露した。この技術が実用化されれば、現在のものに比べて100倍以上も高速なハードディスクが生まれる可能性がある。

 

この研究プロジェクトを率いたのはヨーク大学の物理学者であるTom Ostler氏。同氏はWiredに「この技術によってコンピュータがより高速にファイルを記録できるようになり、これまでの磁気データストレージ技術を利用する必要がなくなるため、消費電力を減らすこともできる」と話している。

 

通常、ハードディスクにデータを書きこむ際は磁気が利用される。磁界の極性を変えることで、1と0の信号を書きだし、データが保存される場所の極性を変える。その際、一方の極性が1、もう一方が0として記録される。

 

熱は磁界を歪めるため、この技術にとって大敵とされてきた。ところがOstler氏らは、磁界でなく熱を用いて物体の極性を変化させる方法で、1秒間に数千ギガバイトのデータを保存できるという。彼らが用いたレーザーは60フェムト秒(1フェムト秒は1000兆分の1秒)のパルスを、主に鉄とガドリニウムでできた素材の物質上に照射する。

 

鉄とガドリニウムは「逆平行」(電荷が逆を向いている状態)に並んでいるが、レーザーパルスがあたると、鉄はガドリニウムよりも速く脱磁し(この理由についてはOstler氏らがはまだ研究中)、温度が下がるときに電荷の方向が逆になるのだという。これはストレージの基本的な仕組みの1つで、「Single Switching Event」と呼ばれている。

 

論文によれば、これらの過程が5ピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)以内に起こるという。

 

{ソース}レーザーで100倍高速化:ハードディスク向け新技術



http://wired.jp/2012/02/11/lasers-hard-drive/


 

レーザーで100倍高速化:ハードディスク向け新技術 (WIRED.jp)



http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120214/381604/




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